サラリーマン時代の話ですが…
よもやま話(ネットでお借りしました)
もうずいぶん前の話ですが…
昔、IT企業で営業をしていた頃のことです。
その頃の会社で賀詞交歓会が行われていました。
セミナーが終わり、パーティー会場に、場を移し
歓談していていただき、我々営業部員は担当のお客様を、
おもてなししていました。
その際、以前担当していたお客様にもごあいさつしてい
ました。
その時、数年前担当していた、ヤマサのご担当者様とお会
いして、旧交をあたためていましたが、不意に以前、定年
退職した室長のご様子をうかがうつもりで、
「Mさんはその後、お元気ですか?」
と軽い気持ちで聞いたところ、お客様から思わぬ答えが
返って来ました。
「それが、先日病気でお亡くなりになりました。」
びっくりして、思わずその場で号泣してしまいました。
パーティーの席上で人目もはばからずに、溢れる涙を止
めることができませんでした。
その室長には、大きな商談を検討していただきました。
その頃、1営業の私に
「なんでそんなに熱心にこの話を勧めようとするのか」
と聞かれ、
「実は私事ですが、来春結婚を控えていまして、賞与に
も大きく影響します。何とかこの話をまとめて、結婚に
臨みたい。」
と正直に答えました。
室長は分かったといって、検討の俎上に載せていただき
ました。
結果として、検討結果として導入には至りませんでしたが、
私ごときの事情をくんでくれたのがうれしかったのです。
それから数年後に担当を外れ、室長も定年したとは、聞いて
いました。
ご担当者様は
「社外の人にこれほど悲しんでもらうとは元部下として誇らしい」
といっていただきました。
それ以来我が家の醬油もめんつゆもヤマサです。
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